<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年のインフレ見通しを3.25%上昇に引き上げ

新興国

2020/11/17 10:58

 ブラジル中央銀行が16日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀のIPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは前週予想の3.20%上昇から3.25%上昇に引き上げられた。引き上げは14週連続、1カ月前の予想は2.65%上昇だった。21年の見通しも前週予想の3.17%上昇から3.22%上昇に引き上げられた。引き上げは4週連続、1カ月前の予想は3.02%上昇だった。

 20年実質GDP(国内総生産)の見通しは前週予想の対前年比4.80%減から4.66%減へと改善方向に上方修正された。上方修正は2週連続、1カ月前の予想は5.00%減だった。また、21年の見通しは前週予想の3.31%増に据え置かれた。1カ月前の予想は3.47%増だった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の2.00%に据え置かれた。据え置きは20週連続。また、21年末時点の見通しも前週予想の2.75%に据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前は2.50%だった。次回12月8-9日の政策決定会合時点の見通しも2.00%に据え置かれた。据え置きは20週連続となった。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=5.45レアルから5.41レアルに引き下げられた。1カ月前の予想は5.35レアルだった。21年末時点の見通しは前週予想の5.20レアルに据え置かれた。据え置きは3週連続、1カ月前の予想は5.10レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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