(再送)日経平均は197円安と3日ぶり反落、米国株安に短期的過熱感で利益確定売り先行=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前日比197円44銭安の2万5817円18銭と3日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。米10月小売売上高が市場予想を下回り、17日の米国株式が下落した流れを受け、投資家心理が後退。短期的過熱感から利益確定売りが出やすく、円高・ドル安も重しとなり、一時2万5718円92銭(前日比295円70銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は5億3181万株、売買代金は1兆72億円。騰落銘柄数は値上がり765銘柄、値下がり1291銘柄、変わらず117銘柄。

 市場からは「スピード調整的な動きだが、後場に日銀のETF(上場投資信託)買いが期待され、買い戻しに下げ渋っている。もっとも、短期間で3000円超上昇しただけに1週間で1000円下げても不思議ではない。日経平均採用の値がさ株に偏った歪な上昇であり、いずれ反動が出てくるだろう。1ドル=104円割れが調整のきっかけになるかもしれない」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、住友電工<5802.T>、住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株が下落。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も軟調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、三菱自<7211.T>などの輸送用機器株や、オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も売られた。野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も安い。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が堅調。三井不<8801.T>、菱地所<8802.T>などの不動産株もしっかり。

 個別では、ショーエイ<9385.T>、メディシス<4350.T>、武蔵精密<7220.T>、モリテック<5986.T>、DNC<4246.T>などの下げが目立った。半面、日本エンター<4829.T>、JMS<7702.T>、ヤーマン<6630.T>、フロンティM<7038.T>、アステリア<3853.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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