<相場の読み筋>11月19日

2020/11/19 7:31

 18日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比344.93ドル安の2万9438.42ドル、ナスダック総合指数が同97.740ポイント安の1万1801.603ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億8975万株、ナスダック市場が49億8957万株だった。米製薬ファイザー<PFE>は、ドイツのビオンテックと共同で開発する新型コロナウイルスワクチンに関し、数日中にFDA(米食品医薬品)に緊急使用許可を申請すると発表。ワクチンの実用化期待が高まり、買い先行でスタートした。ただ、米国では足元で新型コロナウイルス感染者の増加が続き、NY市では19日から、学校を閉鎖し在宅授業に切り替えると発表。行動制限への警戒感や利益確定の売りに押され、下落に転じた。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やシェブロン<CVX>、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>などが、値下がり率の上位に入っている。

 19日の東京株式は続落後、軟調な展開となりそう。きのう18日は、東京都の新型コロナウイルスの感染者数が492名となり、8月1日の472名を上回り最も多くなった。米国でワクチンの開発進展が期待されるものの、感染者数の拡大が懸念されるなか行動の自粛要請も警戒されることから、手控えムードが広がる場面もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の後半(18日終値は103円88-89銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=123円前後(同123円43-47銭)と円高方向に振れている。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、シャープ<6753.T>、トヨタ<7203.T>などが、18日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所終値比60円安の2万5640円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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