日経平均は167円安と3日続落、時間外の米ダウ先物安で売り先行、新型コロナ感染拡大を懸念=20日前場

 20日前場の日経平均株価は前日比167円65銭安の2万5466円69銭と3日続落。朝方は、売りが先行した。日本時間20日の時間外取引で米ダウ先物が下落し、投資家心理が後退した。新型コロナウイルスの感染拡大が改めて懸念され、いったん2万5500円を割り込んだ。その後下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、再度軟化。株価指数先物売りに下げ幅を拡大し、前引け近くには2万5442円60銭(前日比191円74銭安)まで下落した。

 東証1部の出来高は4億9560万株、売買代金は9910億円。騰落銘柄数は値上がり984銘柄、値下がり1059銘柄、変わらず121銘柄。

 市場からは「世界的な新型コロナ感染再拡大は心理的な重しになるが、外国人投資家は中・長期的な景気、業績の回復を見越して買い続けている。ECB(欧州中央銀行)の追加緩和に米国の経済対策、日本では補正予算もあり、相場は上を見た方がよい」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、MS&AD<8725.T>、T&DHD<8795.T>、SOMPOH<8630.T>などの保険株が下落。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>、巴川紙<3878.T>などのパルプ紙株も安い。JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株も売られた。JR西日本<9021.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も軟調。

 半面、日本製鉄<5401.T>、日立金<5486.T>などの鉄鋼株が堅調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も買われた。SUMCO<3436.T>などの金属製品株や、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も高い。

 個別では、藤久<9966.T>、セントケアH<2374.T>、日本アジアG<3751.T>(監理)、レッグス<4286.T>、ホシザキ<6465.T>などの下げが目立った。半面、日金属<5491.T>がストップ高となり、ジーンズメイト<7448.T>、ケネディクス<4321.T>、シキボウ<3109.T>、ワコム<6727.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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