来週の日本株の読み筋=上値の重い展開か、世界景気の回復後ずれ意識も好需給は支え
来週(24-27日)の東京株式市場は、上値の重い展開か。引き続き新型コロナウイルスの感染状況やワクチンの開発動向をにらみながらの展開になるが、欧米はもとより、日本も新型コロナ感染再拡大の波の真っただ中にいる。世界的に景気回復が想定よりも後ろにずれ込むことが意識され、その分株価も上値を追いにくくなり、足踏みが長引く可能性がある。
ただし、豊富な金融緩和マネーが市場心理を支えるという構図に変わりはない。信用の売り方はワクチンの開発進展に身構える必要があるだけに、腰を据えて売り込みにくい状況だ。9月中間配当に絡む再投資のほか、NTTドコモ<9437.T>のTOB(株式公開買付け)で得た資金で買い余力も生まれてくる。前場軟地合いなら、後場には日銀のETF(上場投資信託)買いが期待され、好需給が相場サポート要因として意識される。
スケジュール面では、国内で26日に10月工作機械受注・確報値が発表される。海外では24日に独11月Ifo景況感指数、米11月CB消費者信頼感指数、25日に米7-9月期GDP改定値、米10月新築住宅販売件数などが予定されている。
20日の日経平均株価は3日続落し、2万5527円(前日比106円安)引け。朝方は、時間外取引での米ダウ先物の下落を受け、売りが先行した。新型コロナウイルスの感染拡大が改めて懸念され、下げ幅は一時200円を超えた、一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。3連休を前に手控え気分となった。市場では、「世界的な新型コロナ感染再拡大は心理的な重しになるが、外国人投資家は中・長期的な景気、業績の回復を見越して買い続けている」(中堅証券)との声が聞かれた。
提供:モーニングスター社
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