<特集>バリュー株をマーク(3)=ケイヒン―中国での「モノ」の動き活発化が刺激に
2020/11/20 17:54
ケイヒン<9312.T>をマークしたい。同社の21年3月期第2四半期(20年4-9月)の連結決算は、売上高が235億7700万円(前年同期比0.1%減)にとどまったものの、営業利益は11億6700万円(同28.3%増)と大幅な増益で着地した。売上高は、国際物流事業で輸出入貨物、輸出車両の海上輸送、港湾作業の取り扱い減少の影響を受けたが、国内物流事業の増収効果により、増益を確保した。中国では自動車産業を中心にコロナ禍からの脱出傾向を示していることから、「モノ」の動きが活発化することが見込まれ、同社の活躍する場面も増えそうだ。通期業績予想は、売上高464億円(前期比2.7%減)、営業利益19億円(前期と変わらず)を据え置いている、第2四半期決算の通期業績予想に対する進ちょく率は、売上高で51.5%、営業利益で61.4%となっている。
同社株は、11月13日に5日移動平均線が25日移動平均線を上抜く、ミニ・ゴールデンクロスを形成した。その後は、やや上値の重い動きとなっているが、同社株のPBRは0.4倍台で解散価値とされる1倍を大きく割り込み、PERは6.3倍で同社が所属する運輸・倉庫業の平均11.5倍を下回り、割高感はない。
提供:モーニングスター社
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