<新興国eye>前週のインド株、米ワクチンの高有効性や景気回復期待で3週続伸=BRICs市況

新興国

2020/11/24 9:36

 前週(17-20日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の20日終値は前日比0.65%高の4万3882.25、週間ベースでも14日終値比0.56%高となり、3週続伸した。週明け16日は「ディワリ祭」の祝日で休場だった。

 取引が再開された17日の指数は買い優勢で始まった。18日も値を上げ、4営業日続伸した。

 週前半から半ばは、米バイオ医薬品大手モデルナが16日、後期試験で94.5%の有効性を確認したと発表したことを受け、海外市場が急伸したことや、インドの医薬品大手バイオロジカルEも自社開発中の新型コロナワクチンの治験を開始したことが好感された。

 19日は反落。米国での新型コロナの感染者急増やインドの首都ニューデリーでも感染が拡大したことなどが懸念材料となった。

 週末20日は反発した。

 英金融大手バークレイズがインドの21年度(21年4月-22年3月)のGDP(国内総生産)見通しを7.0%増から8.5%増に上方修正し、米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスも20年度(20年4月-21年3月)の成長率見通しを11.5%減から10.6%減へと下落幅を小幅に修正し、21年度についても10.6%増から10.8%増に上方修正したことが支援材料となった。

 今週(23-27日)のインド市場は、新型コロナ感染再拡大や新型コロナワクチンの動向、世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、米国の追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュースなどが注目される。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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