<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年のインフレ見通しを3.45%上昇に引き上げ

新興国

2020/11/24 11:01

 ブラジル中央銀行が23日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀のIPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは前週予想の3.25%上昇から3.45%上昇に引き上げられた。引き上げは15週連続、1カ月前の予想は2.99%上昇だった。21年の見通しも前週予想の3.22%上昇から3.40%上昇に引き上げられた。引き上げは5週連続、1カ月前の予想は3.10%上昇だった。

 20年実質GDP(国内総生産)の見通しは前週予想の対前年比4.66%減から4.55%減へと改善方向に上方修正された。上方修正は3週連続、1カ月前の予想は4.81%減だった。また、21年の見通しも前週予想の3.31%増から3.40%増に上方修正された。1カ月前の予想は3.42%増だった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の2.00%に据え置かれた。据え置きは21週連続。また、21年末時点の見通しは前週予想の2.75%から3.00%に引き上げられた。1カ月前は2.75%だった。次回12月8-9日の政策決定会合時点の見通しは2.00%に据え置かれた。据え置きは21週連続。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=5.41レアルから5.38レアルに引き下げられた。引き下げは2週連続、1カ月前の予想は5.40レアルだった。21年末時点の見通しは前週予想の5.20レアルに据え置かれた。据え置きは4週連続。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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