富士フイルム、皮膚の最上層である角層にメラニンが滞留するメカニズムを解明

株式

2020/11/24 16:38

 富士フイルムホールディングス<4901.T>グループの富士フイルムは24日、皮膚の最上層である角層にメラニンが滞留するメカニズムを解明し、血行促進効果で知られるマロニエエキスに、肌が生まれ変わるターンオーバーの一環である角層はく離を促進し、角層に滞留したメラニンの排出を促す効果があることを発見したと発表した。

 今回の研究では、AI(人工知能)を用いて解析を行った結果、メラニンの割合が基底層に次いで角層に多いことを実証。肌内部でメラニンが増加することにより、角層のターンオーバーが停滞することを確認した。また、メラニンが多く存在する角層では、ターンオーバーを促す細胞接着因子分解酵素「カリクレイン5(KLK5)」が減少することを発見し、マロニエエキスにKLK5を増加させる作用を見い出し、角層がはがれやすくなることを発見したという。同社では、角層に滞留したメラニンを排出するという、これまでの美白ケアとは異なる全く新しいアプローチで、透明感のある肌へ導くことができる可能性を見い出したことから、今後、今回の研究成果を美白化粧品に応用する予定。

 24日の終値は、前週末比73円高の5752円。

提供:モーニングスター社

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