<相場の読み筋>11月25日

2020/11/25 7:43

 24日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比454.97ドル高の3万46.24ドル、ナスダック総合指数が同156.151ポイント高の1万2036.785ポイントで取引を終了。NYダウは、16日に付けた史上最高値(2万9950.44ドル)を更新し、3万ドル台に乗せた。出来高概算は、NY市場が12億216万株、ナスダック市場が60億6892万株だった。

 トランプ米大統領は現地23日、大統領選挙の敗北は認めない姿勢を維持しつつも、バイデン氏による政権移行手続きを容認した。同選挙後に浮上した政権交代への先行き不透明感が後退。バイデン次期政権は、財務長官にイエレン前FRB(米連邦準備制度理事会)議長を起用すると報じられたことも材料視され、NYダウは一時520ドルを超える上昇をみせる場面もあった。同指数採用銘柄では、シェブロン<CVX>やJPモルガン<JPM>、ゴールドマン・サックス<GS>などが、値上がり率の上位に入っている。

 25日の東京株式は続伸後、もみ合いか。きのう24日の日経平均株価は、心理的なフシ目の2万6000円を終値ベースで突破した。強い基調が続くなか、現地24日の米国株式市場では、NYダウが史上最高値を更新し3万ドル台乗せを達成したこともあり、買い先行のスタートとなろう。ただ、上昇ピッチが速いことから、買い一巡後には短期的な警戒感が浮上する場面も想定される。引き続き、時間外取引での米株価指数先物の動きに左右される展開となりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の半ば(24日終値は104円46-47銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の前半(同123円76-80銭)とやや円安方向にある。

 24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、デンソー<6902.T>、三菱UFJ<8306.T>、みずほ<8411.T>などが、24日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、24日の大阪取引所終値比240円高の2万6470円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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