メドレックスが一時急騰、「miR-634軟膏製剤」がモデルマウスで送達と抗腫瘍効果を確認

株式

2020/11/25 10:18

 メドレックス<4586.T>が急騰し、一時21円高の262円を付けている。24日引け後、東京医科大学・難治疾患研究所・分子細胞遺伝分野の井上純准教授、稲澤譲治教授らの研究グループとの共同研究により、がん抑制型miR-634を内包した「miR-634軟膏製剤」を開発。皮膚扁平上皮がん担がんマウスモデルおよび皮膚化学発がんマウスモデルにおいて、同製剤の経皮投与により、腫瘍細胞へのmiR-634の送達と抗腫瘍効果が確認されたと発表、材料視された。

 また、「miR-634軟膏製剤」は、EGFR阻害剤の治療効果を増強することも見出しており、今回の成果は、マイクロ飛沫RNAを用いた新たな核酸抗がん薬の実用化につながることが期待されるという。

 miRとは、標的遺伝子の転写産物に結合することで、遺伝子発現を抑制する約22塩基からなる機能性RNA。

 miR-634は、がん細胞へ導入することにより、ミトコンドリア恒常性、オートファジー、抗アポトーシス、抗酸化作用といったがん細胞特有の細胞生存や細胞内代謝に関連する遺伝子群の発現を抑制し、細胞死を誘導する。

 午前10時17分時点の株価は、前日比6円高の247円。

提供:モーニングスター社

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