<新興国eye>トルコ11月経済信頼感指数、サービス業と建設業が悪化

新興国

2020/11/25 10:51

 トルコ統計局が24日発表したサービス業と小売業、建設業の経済状況を示す11月の経済信頼感指数(季節調整後)によると、サービス業の信頼感指数(全体指数)は前月比2.8%低下の77.5(10月は79.7)に悪化した。これはサブ指数である過去3カ月間の需要と景況感(遅行指数)が同2.8%低下の74.8と悪化した一方で、今後3カ月間の需要見通し(先行指数)が同1.7%低下の85.8と、悪化したことを受けたもの。

 また、建設業の信頼感指数もサブ指数の受注残が減少したことや今後3カ月間の雇用見通しが悪化したことを反映し、同5.7%低下の79.0(同83.8)と悪化した。

 一方、小売業の信頼感指数はサブ指数の過去3カ月間の販売活動と今後3カ月間の販売見通しがいずれも悪化したものの、商品在庫が減少したことが好感され、同横ばいの95にとどまった。

 市場では新型コロナのパンデミック(感染症の世界的流行)によるロックダウン(都市封鎖)が6月から解除されたことを受け、10月の信頼感指数は改善したが、11月の信頼感指数については、ユーロ圏経済が新型コロナの感染再拡大で鈍化し始めたことからトルコ経済に悪影響が及ぶと見ていた。

 同指数はゼロから200までの間で算出され、判断の分かれ目は100。100を超えると「楽観的な見通し」、100を下回ると「悲観的な見通し」を示す。

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 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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