日産化学が上場来高値、SMBC日興証は「1」継続、目標株価は6800円に引き上げ

株式

2020/11/25 16:10

 日産化学<4021.T>が続伸、230円高の6600円まで買われ、今年11月16日につけた上場来高値6430円を更新した。SMBC日興証券では24日付で、投資判断「1」(アウトパフォーム)を継続、目標株価は6300円から6800円に引き上げている。

 同証券では、決算、電話取材を踏まえ業績予想を更新、21年3月期第2四半期(20年7-9月)決算では、半導体材料を中心とした上方修正、配当予想の増額が好印象であったとコメントしている。動物薬原体フルララネルについては、

 原体出荷の後ろ倒しを背景に21年3月期会社側計画は若干下方修正されたものの、川下のMerckの決算から旺盛な末端需要が感じられるとコメント。中長期での見通しはむしろ改善していると考えるとし、光IPSのスマホ以外の用途での浸透率上昇に伴い、液晶配向材サンエバーも堅調な業績が続くと予想している。

 また、増益ドライバーとしては、自社開発品が豊富な農薬に加え、EUV用下層膜の売上高が急速に増加している半導体材料に期待したいともしている。

 同証券では連結営業利益について、21年3月期414億円(前期比7.2%増、従来397億円、会社側計画は403億円)、22年3月期441億円(従来425億円)、23年3月期487億円、24年3月期533億円、25年3月期582億円と試算している。

 25日の終値は、前日比20円高の6390円。

提供:モーニングスター社

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