明日の日本株の読み筋=底堅い展開か、好需給の構図は変わらず

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株式

2020/11/25 17:57

 あす26日の東京株式市場で、主要株価指数は底堅い展開か。好需給の構図に変わりはなく、外部要因に変調がなければ、根強い買いが続くとみられる。市場では、「短期的な行き過ぎ感から売り物に抑えられる場面もあろうが、NTTドコモ<9437.T>(監理)のTOB(株式公開買付け)で得る資金の再投資や、配当再投資の買いなどが控え、12月SQ(特別清算指数)算出日までは底堅いとみている」(銀行系証券)、「需給は良好であり、それを打ち崩すだけの悪材料は今のところ見当たらない」(準大手証券)などの声が聞かれる。

 一方、東京都は25日、酒類を提供する飲食店などに対し、営業時間を午後10時までに短縮するよう要請する方針を固めた、と複数メディアが報じた。期間は11月28日から12月17日までの20日間で、応じた事業者には協力金を支給するという。25日後場は、「都の時短要請」報道もあって上げ幅を縮小したが、「分かっていた話であり、売り方の言い訳になったにすぎない」(準大手証券)との見方が出た。また、経済活動の制限は感染者減少につながるとし、冷静な読みも指摘された。

 25日後場の日経平均株価は続伸し、2万6296円(前日比131円高)引け。連日でバブル崩壊後の高値を更新した。朝方は、バイデン次期米政権への移行プロセス開始などに支援され、24日のNYダウが初の3万ドルを突破した流れを受け、買い優勢で始まった。時間外取引の米株価指数先物高も後押しし、上げ幅は一時540円に達した。一巡後は利益確定売りに傾き、上げ幅を大きく縮小した。後場入り後には、「東京都、飲食店に午後10時までの時短要請を決定」とのニュースが流れ、一時92円高まで押し戻される場面もあった。

提供:モーニングスター社

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