タスキ、21年9月期も高成長へ

株式

2020/11/26 12:16

 タスキ<2987.T>の2020年9月期決算は非連結売上高70億2700万円(前期比37.3%増)、経常利益5億2200万円(同58.0%増)だった。従来予想の売上高69億9300万円、経常利益5億500万円を上回って着地した。

 同社は主にLiveMana(リブマナ)事業として、新築投資用IoT(モノのインターネット)レジデンスの開発、販売事業を手掛けている。新型コロナウイルス感染症拡大の中でも販売は好調に推移し、引渡件数は新築投資用IoTレジデンス、開発用地販売の合計で32件(前期比5件増)となった。

 また、2019年10月にはフィンテック(金融のIT化)を活用してクラウド型の給与の日払い、週払いなど、給与の前払いを可能とするサービスプラットホーム「タスキDayPay」を提供するDayPay事業を開始した。

 21年9月期の業績予想は売上高90億円(前期比28.1%増)、経常利益6億5000万円(同24.5%増)と、20年9月期に続いて高成長を見込んでいる。

 一方、20年11月には不動産価値流通プラットホーム「タスキTECH」の構築を目指し、新部署「DX戦略研究室」を設立した。デジタル人材の採用や外部パートナーとの連携を積極的に実施し、スマートフォンを活用した「タスキTECH」の開発を推進する。

 「タスキTECH」はスマートフォンの地図にタッチすれば、いつでもどこでも不動産の価値が瞬時に見えるサービス。自社の利用にとどまらず、将来的には他社への提供も視野に入れている。

 さらに、外部パートナーとの連携として、電気通信大学および感性AI(東京都調布市)と、「最先端テクノロジー活用による不動産価値流通の研究」をテーマとする共同研究を開始した。具体的な研究テーマは、「AI(人工知能)を活用した不動産価値流通の可視化の研究」「スマートシティにおけるVR活用の研究」。

 今後は新築投資用IoTレジデンスの開発・販売で継続的な収益を獲得しつつ、デジタルプラットホームの外販・拡張、AIを活用した不動産テックによる情報サービスの開発を推進し、将来的な成長を目指す構えだ。

提供:モーニングスター社

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