日経平均は107円高と4日続伸、連日でバブル後高値更新、買い気根強く再度プラス浮上=27日後場

 27日後場の日経平均株価は前日比107円40銭高の2万6644円71銭と4日続伸。連日でバブル崩壊後の高値を更新した。朝方は、26日の米国株式市場が休場で手掛かり材料に乏しいなか、急ピッチな上昇に対する警戒感から利益確定売りがやや優勢となり、弱含んで始まった。いったん切り返す場面もあったが、株価指数先物売り交え、再度マイナス圏入りし、前場終盤には2万6419円05銭(前日比118円26銭安)まで下落した。一巡後は根強い買いに下げ渋り、後場入り後には再度プラス浮上し、一時2万6672円40銭(同135円09銭高)まで上昇した。その後は、一服商状ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は15億2950万株、売買代金は3兆4069億円。騰落銘柄数は値上がり1500銘柄、値下がり608銘柄、変わらず68銘柄。

 市場からは「週末で利益確定売りが出ているが、それ以上に押し目買いや買い戻しの動きが強い。時間外の米ダウ先物がさえず、1ドル=103円台の円高・ドル安にもかかわらず、相場は強く違和感があるが、持たざるリスクが意識されているようだ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、島津製<7701.T>などの精密株が堅調。東建物<8804.T>、東急不HD<3289.T>、三井不<8801.T>などの不動産株や、古河電工<5801.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も高い。第一三共<4568.T>、武田薬<4502.T>などの医薬品株や、富士通<6702.T>、日電産<6594.T>などの電機株も買われた。JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も値を上げた。

 半面、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>、東電力HD<9501.T>などの電気ガス株が軟調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>、ゆうちょ銀行<7182.T>などの銀行株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も売られた。空運株では、ANA<9202.T>が値を下げた。

 個別では、ハイアス&C<6192.T>、ダイヤHD<6699.T>、モリテック<5986.T>、東京ドーム<9681.T>、東京綱<5981.T>がストップ高となり、東合成<4045.T>も一時ストップ高。半面、ジャステック<9717.T>、タカショー<7590.T>、西松屋チェーン<7545.T>、Jリース<7187.T>、アトラエ<6194.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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