来週の東京外国為替市場見通し=バイデン次期米政権の経済分野人事に注目
予想レンジ:1ドル=102円00銭-105円00銭
23-26日のドル・円は上昇した。週初23日、米11月マークイット総合PMI(購買担当者景気指数)が市場予想を大きく上回り、米景気先行き不安が後退し、ドル・円は急伸した。24日は新型コロナのワクチン開発期待が高まる中で米金利が上昇し、ドル・円を押し上げる場面もあったが、持続力なく軟化。25日から26日にかけては感謝祭前日当日で市場参加者が限られ、ドル・円は方向感を欠く動きに。また、25日は11月開催FOMC(米連邦公開市場委員会)議事録が公表されたものの、新味がなく、ドル・円への影響は限定的だった。
目先は、バイデン次期米大統領による政権人事に注目が集まりそう。すでに外交・安全保障分野の人事が発表されており、週明けには経済分野の人事が発表される見通し。要の財務長官にはイエレン前FRB(米連邦準備制度理事会)議長が指名されるとの見方が有力。正式決定となれば、追加経済対策など財政政策とFRBによる金融政策との融合が深まるとの期待感が広がりそうだ。リスクオンムードは米株式市場には追い風だが、足元は低金利政策の長期化を織り込みドルが弱含んでいるだけに、米経済の先行き不透明感後退でドル売り・円買いが一服するか注視したい。
米経済イベントでは、11月ISM(供給管理協会)製造業景況指数、11月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計、米地区連銀経済報告(ベージュブック)、11月ISM非製造業景況指数、11月雇用統計など重要度の高いものが目白押しとなる。このほか、12月2日にはパウエルFRB議長の講演が予定されている。
ドル・円の下値メドは、WHO(世界保健機構)がパンデミック(感染症の世界的流行)を宣言する前のリスクオフ局面で付けた安値近辺の1ドル=102円。上値メドは、13週移動平均線近辺の105円。
提供:モーニングスター社
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