<特集>存在感を増す5G関連(3)=アンリツ―通信エリアの拡大で測定機器や光信号増幅器などが活躍

株式

2020/11/27 19:11

 アンリツ<6754.T>をマークしたい。同社の21年3月期第2四半期(20年4-9月)の連結決算(IFRS)は、売上収益が521億6100万円(前年同期比4.7%増)、営業利益が98億4600万円(同48.5%増)で、コロナ禍でも順調に利益を積み上げた。都市部を中心とした一部のエリアで5Gサービスが開始され、今後通信各社は対象エリアを順次拡大していく見込み。通信エリアの拡大に伴い、モバイルネットワークを評価する測定機器をはじめ、伝送装置や5G通信を支える光ファイバー網においても光信号増幅器なども手掛けている。一部企業では社内ネットワークにローカル5Gを採用する動きがみられるなど、同社製品の活躍する場面が拡大することが見込まれている。

 株価は、10月29日の第2四半期決算発表後、決算発表をきっかけとした手じまい売りに押される格好となり、11月2日には2180円まで調整する場面もみられた。その後は、全体相場の上昇もあり下値を切り上げる展開となっている。日足チャート上では、25日に5日移動平均線が25日移動平均線を上回るミニ・ゴールデンクロス(GC)を形成した。その25日移動平均線も下げの角度が緩やかなとなり、横ばいを続ける75日移動平均線と接近し、本格的な上昇転換が期待されるゴールデンクロスが近づいている。

提供:モーニングスター社

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