<相場の読み筋>12月1日

2020/12/1 7:37

 11月30日の米国株式は、NYダウが前週末比271.73ドル安の2万9638.64ドルと反落、ナスダック総合指数が同7.109ポイント安の1万2198.737ポイントと5日ぶりに小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が18億5141万株、ナスダック市場が78億2935万株だった。株価が史上最高値の水準にあることや月末要因などから、利益確定売りが先行。米10月中古住宅販売仮契約数が前月比1.1%低下し、市場予想平均の同1.0%上昇を下回ったことも重しとなった。NYダウ採用銘柄では、シェブロン<CVX>やダウ(旧ダウ・デュポン)<DOW>、トラベラーズ<TRV>などが、値下がり率の上位に入っている。一方、モデルナ<MRNA>が開発中の新型コロナワクチンについて、FDA(米食品医薬品)に緊急使用許可の申請を行うと発表、大幅高となった。

 12月1日の東京株式は続落後、底堅く推移しそう。きのう11月30日の弱い動きや、欧米株式が下落したこともあり、朝方は売りが先行するとみられる。ただ、今回の上昇局面では、買い遅れた投資家は多いとの見方もあり、押し目を拾う動きから下げ渋る場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の前半(11月30日終値は104円02-04銭)、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の半ば(同124円55-59銭)と小動き。日経平均株価は、2日の算出分からNTTドコモ<9437.T>(監理)が除外されシャープ<6753.T>が採用されることから、銘柄入れ替えによるポジション調整の動きには注意したい。11月30日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、東芝<6502.T>、パナソニック<6752.T>、アドバンテスト<6857.T>などが、同30日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同30日の大阪取引所終値比150円安の2万6310円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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