<米国株情報>モデルナ、FDAに新型コロナワクチンの緊急使用許可を申請

株式

2020/12/1 11:00

 バイオ医薬品大手モデルナ<MRNA>は11月30日、開発した新型コロナウイルスワクチンについて、FDA(米食品医薬品局)に対して緊急使用許可を申請したことを明らかにした。EU(欧州連合)の医薬品審査当局であるEMA(欧州医薬品庁)にも同様の使用許可を申請すると予告している。

 FDAへの新型コロナワクチンの緊急使用許可申請は、11月20日の医薬品大手ファイザー<PFE>に続いて2社目。FDAは12月17日に専門委員会を開き、モデルナのワクチンの審査を行うとの見通しを示している。

 ファイザーとモデルナのワクチンで大きく違う点は、ワクチンの長期保存に適した温度。ファイザーの場合は6カ月の保存にマイナス70度以下の環境が必要となるのに対し、モデルナの場合はマイナス20度程度でよく、また、通常の冷蔵庫でも実現可能な2-8度の環境だと、ファイザーのワクチンは5日程度しか保存できないが、モデルナの場合は30日間の保存が可能となっている。有効性は94.1%(中間結果では94.5%)と、ファイザーの95%とともに高い効果が確認されている。

 モデルナは30日の早い時間に申請を予告しており、同日の株価は20.24%高の152.74ドルと3営業日続伸。夜間取引でも日中終値比6.98%高の163.40ドルと買いが継続した。

提供:モーニングスター社

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