信用関連データ=売り残が増加に転じ、買い残は2週連続で減少し、信用倍率は2.64倍に低下
11月27日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比527億円増の9051億円、買い残は同408億円減の2兆3879億円だった。売り残が増加に転じ、買い残は2週連続で減少した。信用倍率は前週の2.85倍から2.64倍に低下した。
この週(11月24-27日)の日経平均株価は27日終値が20日終値比1117円高の2万6644円だった。4営業日取引で全勝となった。3連休明け24日は4営業日ぶりに大幅反発(638円高)した。新型コロナワクチン期待を背景にした23日の米国株高を好感、円安・ドル高や、時間外取引の米株価指数先物高も追い風となり、上げ幅は一時730円を超えた。翌25日は続伸(131円高)。バイデン次期米政権への移行プロセス開始などに支援され、24日のNYダウが初の3万ドルを突破した流れを受け、買いが先行した。25日(240円高)、26日(107円高)と3ケタ上昇が続き、連日でバブル崩壊後の高値を更新した。高値警戒感から売り建玉が増えたが、買い方は利益確定売りが続いた
12月1日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は38.0%(前日は43.7%)と急低下し、3営業日ぶりに40%を割り込んだ。この日の日経平均株価は大幅反発し、2万6787円(前日比353円高)引けと終値ベースで再びバブル崩壊後の高値を更新した。時間外取引の米株価指数先物の上昇を受け、買いが先行した。米バイオ製薬のモデルナが新型コロナウイルスのワクチンの緊急使用許可を申請したと報じられ、早期実用化への期待が後押しした。米株先物の一段高に中国株の堅調推移もあって、上げ幅は一時410円を超えた。買い意欲は根強いものの、高値警戒感もくすぶっており、カラ売り比率は40%をはさんで一進一退か。
提供:モーニングスター社
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