<相場の読み筋>12月3日

2020/12/3 7:41

 2日の米国株式は、NYダウが前日比59.87ドル高の2万9883.79ドルと続伸、ナスダック総合指数は同5.740ポイント安の1万2349.366ポイントと小反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が9億9738万株、ナスダック市場が50億7009万株だった。米11月ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用統計で、季節調整済みの非農業部門雇用者数が前月比30万7000人増となり、市場予想平均の同41万人増を下回った。一方、英当局は2日、米ファイザー<PFE>と独ビオンテックが共同開発する新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を承認したと発表。景気の先行き不透明感とワクチン実用化への期待が交錯する格好となった。NYダウ採用銘柄では、ボーイング<BA>やウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>、ウォルト・ディズニー<DIS>などが、値上がり率の上位に入っている。

 3日の東京株式は、堅調な展開か。きのう2日の日経平均株価は、下げに転じる場面もみられたが、小幅ながら続伸し連日で年初来高値を更新した。英国で新型コロナウイルスワクチンが緊急承認されたことを受け、ワクチン普及への期待感が支えとなりそう。ただ、時間外取引での米株価指数先物の動きに対し、引き続き、神経質な動きとなることも予想される。為替相場は、ドル・円が1ドル=104円台の半ば(2日終値は104円56-57銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の半ば(同126円20-24銭)と小動き。2日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、コマツ<6301.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、2日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、2日の大阪取引所終値比15円安の2万6825円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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