<米国株情報>英医薬品当局、ファイザーのコロナワクチン緊急使用を許可

株式

2020/12/3 10:37

 英保健省は2日、医薬品大手ファイザー<PFE>が独バイオ医薬大手バイオエヌテックと共同開発した新型コロナウイルスワクチンの緊急使用を許可したことを明らかにした。

 ファイザーとバイオエヌテックは11月23日に英国の医薬品審査当局であるMHRA(医薬品・医療製品規制庁)にワクチンの緊急使用許可を申請していた。ファイザーはこれより先の20日にFDA(米食品医薬品局)に対して使用許可を申請していたが、英当局が世界に先駆けて使用を認めた格好だ。英保健省は、来週の早い段階でワクチンの接種を開始したい考え。

 一方、FDAは12月10日に開く諮問委員会で緊急使用許可を勧告するか検討する予定で、FDAのハーン長官は、順調に行けば12月半ばに承認することは可能と述べている。また、EU(欧州連合)の医薬品審査当局である欧州医薬品庁(EMA)は1日、ファイザーとバイオエヌテックから同様の申請があったことを明らかにし、29日までに承認する可能性があるとした。

 ファイザーの株価は2日に4営業日続伸し、3.53%高の40.80ドルで取引を終了。その後の時間外取引でも一段高となり、米東部時間午後7時59分時点で、日中終値比1.69%高の41.49ドルとなった。

 新型コロナワクチンの開発では、バイオ医薬品大手モデルナ<MRNA>も11月30日にFDAとEMAに対し、自社が開発したワクチンの緊急使用許可を申請している。

提供:モーニングスター社

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