日経平均は8円高と小幅に3日続伸し連日で年初来高値、終日にわたり方向感に欠ける=3日後場
3日の日経平均株価は、前日比8円39銭高の2万6809円37銭と小幅に3日続伸して、連日で終値ベースの年初来高値を更新して取引を終了した。朝方は売りが先行したが、上昇に転じ、後場の取引開始直後の午後零時30分には、同67円11銭高の2万6868円09銭の高値を付ける場面がみられた。その後、再び下げ転換し、下値を試すようだ動きをみせるなど、終日にわたり、方向感に欠ける展開だった。為替市場では、ドル・円が1ドル=104円40銭台(2日終値は104円56-57銭)でもみ合いとなった。東証1部の出来高は12億3343万株、売買代金は2兆5457億円。騰落銘柄数は値上がり1266銘柄、値下がり834銘柄、変わらず77銘柄だった。
市場では「日経平均株価は11月の上昇幅が大きかったことから、一服するのは致し方ないところ。地合いは悪くなく、先駆した銘柄に代わり、割安に放置されていた銘柄に物色の矛先が向かうような動きが期待される」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も高い。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株も堅調。三井物産<8031.T>、三菱商<8058.T>などの卸売株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株も上げた。東証業種別指数は、17業種が上昇、16業種が下落した。
個別では、ショーケース<3909.T>、三光合成<7888.T>、DLE<3686.T>、モリテック<5986.T>、UMCエレ<6615.T>などが上昇。半面、内田洋行<8057.T>、MDV<3902.T>、サイバーL<3683.T>、ラクーンHD<3031.T>、Casa<7196.T>などが下落した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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