<米国株情報>アバクロ、ドイツや日本などの旗艦店7店舗を閉鎖へ―オムニチャネル戦略に転換

株式

2020/12/4 10:22

 若者向けアパレル大手アバクロンビーアンドフィッチ<ANF>のフラン・ホロウィッツCEO(最高経営責任者)は、海外にある旗艦店の一部を21年1月末までに閉鎖する計画を明らかにした。経済情報専門サイトのマーケットウォッチなどが2日に伝えた。

 閉鎖予定の店舗はドイツのデュッセルドルフとミュンヘン、日本の福岡、フランスのパリ、英国のロンドン、ベルギーのブリュッセル、スペインのマドリードの計7店舗。これにより、年間3000万ドルのテナント料や人件費を削減できるほか、バランスシート上で約8500万ドル相当の不動産関連のリース債務を削減できるとしている。7店舗の床面積は計20万平方フィートと全店舗(849店)の10%を占めるものの、売上は全体の1%にすぎず、業績への影響を軽微という。

 また、今後は感染症対策として、実店舗販売だけではなく、オンライン販売を含め、すべての販売チャネルを利用するオムニチャネル戦略に転換するとしている。11月に開示した21年1月期第3四半期(20年8-10月)の決算では、売上高が前年比5%減の8億2000万ドルとなったが、オンライン販売が同43%増の3億8200万ドルと急増し、売上全体の約50%を占めた。

 これを受け、同社の株価は2日、前日終値比2.67%高の20.75ドルと急反発して引け、3日も1.88%高の21.14ドルと続伸した。

提供:モーニングスター社

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