日経平均は118円安と4日ぶり反落、ワクチン供給量懸念が重し、先物売り交え下げ幅拡大=4日前場
4日前場の日経平均株価は前日比118円90銭安の2万6690円47銭と4日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。「米ファイザーは、新型コロナウイルス感染症ワクチンの今年の出荷量が当初計画の半分にとどまると見込んでいる」と伝えられ、ワクチン供給量での懸念が重しとなった。いったん持ち直す場面もあったが、買い気は限定され、その後は株価指数先物売りを交え、一時2万6646円08銭(前日比163円29銭安)まで下げ幅を拡大した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは鈍かった。
東証1部の出来高は5億6972万株、売買代金は1兆1460億円。騰落銘柄数は値上がり680銘柄、値下がり1413銘柄、変わらず82銘柄。
市場からは「ファイザーのワクチン供給縮小が売り材料視されたが、週末で利食いのタイミングでもある。調整は目先的なもので、(上昇トレンドの)大筋は変わっていない」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株が軟調。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株や、楽天<4755.T>、エムスリー<2413.T>などのサービス株も売られた。三井倉HD<9302.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株も安い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>などの電機株や、ダイキン<6367.T>、ジェイテクト<6473.T>などの機械株も値を下げた。
半面、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が堅調。東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も高い。ホンダ<7267.T>、スズキ<7269.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株も買われた。
個別では、ショーケース<3909.T>、ベネフィット<3934.T>、アインHD<9627.T>、Bガレージ<3180.T>、DLE<3686.T>などの下げが目立った。半面、三光合成<7888.T>、GMB<7214.T>がストップ高となり、オーバル<7727.T>、モリテック<5986.T>、戸田工<4100.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、20業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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