<話題>11月は冬物商品が伸び悩んだが、来週以降巻き返すか?

株式

2020/12/4 17:16

 今週(11月30日-12月4日)目についたのは、11月度の月次売上高。例えば、12月1日引け後に発表したワークマン<7564.T>。既存店売上高が前年同期比0.8%増、全店が同8.6%増と増収ではあるが、それぞれ10月度の同34.5%増、同43.2%増から勢いが大きく鈍化。これを受けて翌2日から株価は3日続落し、4日の終値は8420円。1日の終値9280円から860円下落した。

 「#ワークマン女子」効果で女性衣料は大きく伸長したが、11月中旬以降、寒さが和らいだことで冬物商品が伸び悩んだためだが、こうしたことは多くのアパレル企業に当てはまり、幸楽苑HD<7554.T>、ギフト<9279.T>などラーメン店を展開する企業にも影響が及んだ。ただ、足もと、ようやく気温は例年並みに低下しており、今後の動向は要注目といえそう。

 一方、3日引け後に東証が発表した投資部門別売買状況(2市場1・2部等)によると、11月第4週(24-27日)において、「海外投資家」は4366億円を買い越し、4週連続の買い越し。この間の累計買い越し額は1兆5113億円にのぼり、逆に「個人」は4966億円の売り越しで4週連続の売り越し。累計売り越し額は1兆8504億円と、絶対値で「海外投資家」を上回った。11月第4週の日経平均株価の上昇幅は1117円。これに対し、今週の日経平均の上昇幅はわずかに106円。果たして「海外投資家」と「個人」の売買動向に変化が生じたのかどうか。こちらも注目が怠れない。

提供:モーニングスター社

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