<新興国eye>前週のロシアRTS指数、原油高やワクチンの早期接種期待で6週続伸=BRICs市況

新興国

2020/12/14 10:15

 前週(7-11日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の11日終値が前日比0.58%高の1412.88、前週比でも4.09%高となり、6週続伸した。

 週明け7日の指数は5連騰して始まった。鉄鋼大手マグニトゴルスク・アイロン&スチール・ワークス(MMK)とロシア連邦貯蓄銀行(ズベルバンク)が好決算を受けて急伸し、指数を押し上げた。

 8日は利益確定売り優勢となり、小反落。

 9日は反発し、週末11日まで3連騰した。

 9日は、米議会の超党派議員が提案した9080億ドルの追加景気支援策や米国での新型コロナワクチンの早期接種への期待感が強まり、買い安心感が広がった。

 10日は、世界各国でワクチン接種開始への動きが加速したほか、ブレント原油先物が1バレル=51ドルに急回復したことが好感された。

 11日も原油高が好感され、買いが続いた。

 今週(14-18日)のロシア市場は引き続き、新型コロナ感染再拡大やワクチン接種動向、世界経済、特に米国の追加景気刺激策、ロシア国内の景気対策や原油価格、ルーブル相場、主要企業の四半期決算などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える15日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や16日の米EIA週間石油在庫統計、さらにはプーチン大統領の年次記者会見(17日)やロシア中銀の金融政策決定会合(18日)も注目される。主な国内経済指標の発表予定は15日の11月鉱工業生産、18日の11月失業率、11月小売売上高など。RTS指数の予想レンジは1370-1460ポイント。

<関連銘柄>

 RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、

 WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、

 野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>

提供:モーニングスター社

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