<相場の読み筋>12月17日

2020/12/17 7:39

 16日の米国株式は、NYダウが前日比44.77ドル安の3万154.54ドルと反落、ナスダック総合指数が同63.128ポイント高の1万2658.188ポイントと3日続伸して取引を終了。ナスダック総合指数は、連日で史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億5327万株、ナスダック市場が44億5305万株だった。米11月の小売売上高が前月比1.1%減となり、市場予想平均の同0.3%減よりも悪く、売り優勢となった。ただ、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、FOMC(米連邦公開市場委員会)後の記者会見で、「低水準の金利を考慮すると現在の株価は必ずしも高いとは言えない」との見解を示し、NYダウは下げ幅を縮小した。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、マイクロソフト<MSFT>やアマゾン・ドット・コム<AMZN>、インテル<INTC>などが買われ、同指数の上昇を支えた。

 17日の東京株式は、方向感に欠ける展開か。足元では、2万6800円台が上値の壁となる格好が続いているが、買い手掛かりに乏しいこともあり、積極的に買い進む動きは限られそう。一方で、堅調な地合いが継続していることや、ナスダック総合指数が史上最高値を更新していることを背景に、売り崩す動きにはつながりづらそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の半ば(16日終値は103円44-45銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同125円72-76銭)とやや円安方向にある。16日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、楽天<4755.T>、パナソニック<6752.T>などが、16日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、16日の大阪取引所終値比85円高の2万6755円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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