<特集>小型軽量株マーク(4)=電響社―25日線とのプラスカイ離是正、依然割り負け感強い

株式

2020/12/18 18:14

 電響社<8144.T>はマーク続行の対象になる。同社は11月6日引け後に未定としていた21年3月期の連結業績を発表し、大幅増益見通しを示した。株価は翌7日に「マド」をあけて上昇し、その後は高値圏でのもみ合いが続いているが、足元では25日移動平均線とのプラスカイ離が是正され、足場を固めつつある状況だ。至近距離にある1300円前後の抵抗帯を払しょくすれば、視界が広がってくるだけに注目すべき段階にある。しかも、PER10倍そこそこで、PBRに至っては0.3倍台にすぎず、依然として割り負け感の強い銘柄でもある。

 公表された今期業績予想は、売上高が550億円(前期比6.6%増)、営業利益が5億8000万円(同5倍)と急激な利益回復を見込む。上期時点では、営業損益が4億9600万円の黒字(前年同期は8700万円の赤字)に急浮上した実績がある。同社は、季節商品に強みを持つ家電商社で、子会社では日用雑貨の卸売を手掛けるが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う自粛の影響で、巣ごもり需要やEC(電子商取引)サイトでの購入拡大が寄与した。感染再拡大が懸念されるなか、巣ごもり消費が下期需要を支える可能性があり、通期計画は保守的との見方も出ている。

提供:モーニングスター社

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