<相場の読み筋>12月23日

2020/12/23 7:26

 22日の米国株式は、NYダウが前日比200.94ドル安の3万15.51ドルと反落、ナスダック総合指数は同65.402ポイント高の1万2807.918ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。ナスダック総合指数は、17日に付けた史上最高値(1万2764.745ポイント)を更新した。出来高概算は、NY市場が9億927万株、ナスダック市場が56億5445万株だった。英国のEU(欧州連合)からの離脱交渉が不透明ななか、新型コロナウイルスの変異種が確認されたこともあり、世界景気への影響が警戒され、売りが優勢となった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、電気自動車の自社開発を進めていると報じられたアップル<AAPL>が急伸したほか、アドビ<ADBE>やマイクロソフト<MSFT>などが買われ、同指数の上昇をけん引した。

 23日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価はきのう22日、大幅に3日続落した反動や、現地22日にナスダック総合指数が史上最高値を更新したことを受け、買い優勢のスタートとなりそう。ただ、25日移動平均線(22日時点で2万6490円)から上の水準では、戻り待ちの売りも見込まれ、上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の半ば(22日終値は103円41-43銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円33-37銭)とやや円高方向にある。22日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>、TDK<6762.T>などが、22日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、22日の大阪取引所終値比215円高の2万6555円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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