<相場の読み筋>12月25日

2020/12/25 7:44

 24日の米国株式は、NYダウが前日比70.04ドル高の3万199.87ドルと続伸、ナスダック総合指数が同33.620ポイント高の1万2804.734ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が3億8109万株、ナスダック市場が32億6620万株だった。クリスマスの休日を控え、午後1時までの短縮取引のため、市場参加者が減少。英国とEU(欧州連合)のFTA(自由貿易協定)の合意が成立したことが好感された。ただ、米議会で追加経済対策を巡り、下院の共和党は、野党民主党が提案していた現金給付を2000ドルに引き上げる案の採決を阻止。追加経済対策の成立へ不透明感が浮上し、相場の重しとなる場面もみられた。NYダウ採用銘柄では、ビサ<V>やインテル<INTC>、プロクター&ギャンブル<PG>などが、値上がり率の上位に入っている。

 25日の東京株式は、弱含みの展開か。海外投資家がクリスマス休暇入りしていることや、手がかり材料に乏しいことから、積極的な売買は限られそうだ。動意に乏しいなか、手じまい売りに押される場面も想定される。消去法的に、短期的な売買を狙った資金が、値動きの軽い中小型株に物色の矛先を向けそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の半ば(24日終値は103円56-58銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円40-44銭)とやや円高方向にある。24日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、キリンHD<2503.T>、クボタ<6326.T>、TDK<6762.T>などが、24日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、24日の大阪取引所終値比45円安の2万6605円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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