<相場の読み筋>1月8日

2021/1/8 7:44

<相場の読み筋>1月8日

 7日の米国株式は、NYダウが前日比211.73ドル高の3万1041.13ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同326.686ポイント高の1万3067.480ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が11億444万株、ナスダック市場が68億20万株だった。NYダウが連日で、ナスダック総合指数は7営業日ぶりに史上最高値を更新した。米ジョージア州の上院決選投票で、民主党候補が2議席を獲得。大統領と上下両院の多数を民主党が占めることが決まり、引き続き、追加経済対策やインフラ整備策の進展が期待された。米12月ISM(サプライマネジメント協会)非製造業景況感指数が57.2となり、市場予想平均の54.6を上回ったことも支えとなった。NYダウ採用銘柄では、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス<WBA>やアップル<AAPL>、JPモルガン<JPM>などが、値上がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は続伸後、上値の重い展開か。きのう7日に大幅反発したことや、現地7日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数がそろって史上最高値を更新したことから、買い優勢のスタートとなろう。ただ、買い一巡後は、11日が成人の日の祝日で3連休となることもあり、ポジション調整の売りに押される場面もありそう。きょうから、1都3県で新型コロナの感染拡大を受けた緊急事態宣言により、酒類提供店は営業時間の短縮が、個人には午後8時以降の不要不急の外出自粛などが求められ、影響を警戒する動きが浮上することも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=103円台の後半(7日終値は103円36-37銭)とやや円安方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=127円台の前半(同127円25-29銭)と小動き。

 現地7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニー<6758.T>、パナソニック<6752.T>、アドバンテス<6857.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所清算値比155円高の2万7595円。

(イメージ写真提供:123RF)

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