12日の債券市場見通し=下げ渋りの展開か

債券

2021/1/12 8:24

予想レンジ:債券先物中心限月(21年3月限)151.70円-151.80円、長期国債利回り0.035%-0.045%

 12日の債券市場は、下げ渋りの展開か。

 前週末の米国債は下落。12月米雇用統計は、非農業部門雇用者数が市場予想に反して減少した。市場では、「この悪化がリスクオフにつながることはなく、米国債は軟化した。雇用指標の悪化を受けて経済対策の発動が連想され、景気刺激や財政悪化に伴う債券売りが出た」(銀行系証券)とという。国内市場が休場だった前日も、米債は5日続落、NYダウは89ドル安と5日ぶりに反落した。

 国内市場は、米債債続落の流れを受けて、軟調な展開になりそうだ。ただ、相場の下値余地は限られそうだ。3連休前の30年国債入札では、一定の需要が確認できたことで、一定の押し目買い需要が見込めそうなためだ。日銀の長期国債買い入れオペも予定されていることも一定の支えになる見込み。

提供:モーニングスター社

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