日経平均は25円高と小幅に3日続伸、連日で30年5カ月ぶりの高値水準=12日後場
12日後場の日経平均株価は前週末比25円31銭高の2万8164円34銭と小幅ながら3営業日続伸。連日で1990年8月8日(終値2万8509円)以来約30年5カ月ぶりの高値水準となった。
朝方は、トランプ米大統領の弾劾をめぐる米政治の混乱が警戒され、11日の米国株式が下落した流れを受け、利益確定売りが先行し、寄り付き後まもなく2万7899円45銭(前週末比239円58銭安)まで下落した。一巡後は、いったん上げに転じ、一時2万8287円37銭(同148円34銭高)まで切り返した。その後、再度マイナス圏入りしたが、前引けにかけてはプラス圏で底堅く推移した。後場は、前週末終値を挟んでもみ合った後、株価指数先物買いを交えて高値圏に引き戻す場面もあったが、買いは続かず、大引けにかけて伸び悩んだ。
東証1部の出来高は13億3547万株、売買代金は2兆8947億円。騰落銘柄数は値上がり1076銘柄、値下がり1038銘柄、変わらず72銘柄。
市場からは「朝方は、米政局のゴタゴタで日経平均2万8000円を割り込む場面もあったが、結果的には維持した。利益確定売りが出やすい水準だが、下がれば買いが入ってくる。ただ、期待値を相当織り込んでおり、過剰流動性が頼みの綱だ」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、東電力HD<9501.T>、中部電力<9502.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株が上昇。ENEOS<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、ANA<9202.T>などの空運株も高い。中外薬<4519.T>、武田薬<4502.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も買われ、国際帝石<1605.T>などの鉱業株も引き締まった。オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も堅調。
半面、王子HD<3861.T>、大王紙<3880.T>などのパルプ紙株が下落。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も売られた。7&iHD<3382.T>、ニトリHD<9843.T>などの小売株や、住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も安い。
個別では、ヒトコムHD<4433.T>、神栄<3004.T>、GMB<7214.T>、前沢工<6489.T>、Fブラザーズ<3454.T>がストップ高となり、ダイヤHD<6699.T>、マルマエ<6264.T>などの上げも目立った。半面、グリムス<3150.T>、ポプラ<7601.T>、エスクロAJ<6093.T>、オロ<3983.T>、インフォMT<2492.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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