明日の日本株の読み筋=底堅い展開か、米経済対策への期待感続き、需給良好も

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2021/1/13 17:29

 あす14日の東京株式市場で、主要株価指数は底堅い展開か。米経済対策への期待感が続くとみられる。バイデン次期米大統領は現地14日に新型コロナウイルス下での経済再生に向けて追加経済対策を公表する。数兆ドル(数百兆円)規模の大型財政出動を目指す方針で、下支え要因として引き続き意識される。新型コロナ感染拡大が続くなか、景気下ブレリスクに対する財政出動とともに、ワクチン接種による収束への期待も根強く、売り込みにくい状況だ。一方、米国や欧州の投資家が日本株の組み入れ比率を引き上げる意向にあると伝えられ、損失覚悟の買い戻しも誘いやすく、需給関係は良好とみられる。

 むろん、直近の急ピッチな上昇で高値警戒感はくすぶっており、短期的な調整の可能性は消えていない。市場では、米経済対策について、「内容的に目新しいものでないとみられ、材料出尽くしのリスクがある」(銀行系証券)との見方も出ていた。また、「目先、踏み上げは続くとみられるが、最終局面に近づいており、買い戻し一巡後に備えるべきだろう」(準大手証券)との慎重な読みも聞かれた。

 13日の日経平均株価は大幅に4営業日続伸し、2万8456円(前日比292円高)引けと1990年8月8日(終値2万8509円)以来30年5カ月ぶりの高値水準を3営業日連続で更新した。朝方は、政府の緊急事態宣言の対象地域拡大方針や、直近の急ピッチな上昇の反動で利益確定売りが出やすく、弱含んで始まった。ただ、下値は限定され、米追加経済対策への期待感などを背景に12日の米国株式が反発したこともあり、いったん上げに転じた。再度マイナス圏入りする場面もあったが、その後は株価指数先物主導で盛り返し、後場入り後には上げ幅が一時340円近くに達した。

提供:モーニングスター社

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