日経平均は392円高と大幅に5日続伸、取引終了間際に前場の高値を付ける=14日前場

 14日前場の日経平均株価は、前日比392円42銭高の2万8849円01銭と大幅に5日続伸して前場の取引を終えた。取引開始前に内閣府が発表した11月機械受注統計で、船舶・電力を除く民需は前月比1.5%増だった。市場予想平均の同6.7%減に対し、一転して増加となったことが材料視された。また、バイデン次期米大統領による追加の経済対策への期待から、米時間外取引で米株価指数先物が堅調に推移していることも追い風で、取引終了間際の午前11時29分には、同393円95銭高の2万8850円54銭を付ける場面がみられた。為替市場では、ドル・円が1ドル=104円10銭台(13日終値は103円68-69銭)と、朝方の水準よりも円安方向に振れていることも支えとなった。東証1部の出来高は6億5128万株、売買代金は1兆4205億円。騰落銘柄数は値上がり1108銘柄、値下がり962銘柄、変わらず118銘柄だった。

 市場では「大きく買いが上がる材料に欠けるなか、需給動向が相場の方向性を決めているような状況にあるようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が上昇。ZHD<4689.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株や、楽天<4755.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株も堅調。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、アサヒ<2502.T>、キリンHD<2503.T>などの食料品株も上げた。東証業種別指数は、26業種が上昇、7業種が下落した。

 個別では、エスプール<2471.T>、イワキ<8095.T>、デザインワン<6048.T>、東京綱<5981.T>、マネックスG<8698.T>などが上昇。半面、セラク<6199.T>、ヴィッツ<4440.T>、神栄<3004.T>、GMB<7214.T>、スターマイカ<2975.T>などが下落している。

提供:モーニングスター社

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