半導体関連に買い、台湾TSMC設投計画を好感、東エレクやレーザーテクなどカイ気配

株式

2021/1/15 9:01

 半導体製造装置の東京エレクトロン<8035.T>や、検査装置のレーザーテック<6920.T>がカイ気配でスタートした。ファウンドリー(半導体受託生産)世界最大手・台湾TSMCの設備投資の大幅拡大見通しが材料視されている。

 TSMCが14日に明らかにした21年の設備投資予算は250億-280億ドル(中央値で約2兆7500億円)。220億ドル規模との観測報道を上回り、過去最高だった前年から最大6割超膨らむ勢いだ。半導体の性能向上へ向け回路の微細化を強化し、最先端のEUV(極端紫外線)露光技術の導入などを加速する。

 半導体関連銘柄は14日のTSMCの決算を前に軒並み株価が上昇していた。しかし、同日午後2時の決算発表をきっかけに利益確定売りで押し目を形成した銘柄が多い。EUV向けにマスクブランクス検査装置などを供給するレーザーテクなどに、強気の設備投資を受けた見直し買いが殺到している。

 このほか、ファウンドリーに強い製造装置メーカーのSCREENホールディングス<7735.T>や、検査装置の世界大手のアドバンテスト<6857.T>、半導体製造装置の東京精密<7729.T>などもカイ気配。ウエハーのSUMCO<3436.T>や信越化学工業<4063.T>にも買いが先行している。

提供:モーニングスター社

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