<新興国eye>前週のインド株、ワクチン接種や好調な企業決算で11週続伸=BRICs市況

新興国

2021/1/18 9:40

 前週(11-15日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の15日終値は前日比1.11%安の4万9034.67、週間ベースでは8日終値比0.52%高となり、11週続伸した。

 週明け11日の指数は買い優勢で始まり、12日も値を上げ、3営業日続伸した。

 週前半は、主要企業の10-12月期決算発表シーズンが始まる中、ソフト輸出大手タタ・コンサルタンシー・サービシズの決算が好調となったことを受け、ITセクターが買われたほか、政府が1月16日から新型コロナワクチンの接種を開始すると発表したことなどが指数を押し上げた。その後もインド保健省が新たに4種類の新型コロナワクチンを承認する見通しが示されたことも材料視された。

 13日は、利益確定売り優勢で、小反落。14日は、利益確定売りが続く中、ソフト輸出大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)とリライアンス・インダストリーズ、金融大手インダスインド・バンクなどに買い戻しが入り、指数は小反発となった。

 週末15日は反落。インフォシスと民間銀行最大手HDFC銀行が大きく売られ、指数を押し下げた。

 今週(18-22日)のインド市場は、新型コロナ感染再拡大や変異ウイルス、ワクチン接種の動向、世界経済、特に米・中・欧の動向、米中関係、米国の追加景気刺激策、原油価格の動向、インド国内の景気動向、主要企業の四半期決算の結果などが注目される。主な経済指標の発表予定はない。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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