日経平均は236円安と大幅続落、米国株安で売り先行、一巡後は下げ渋る=18日前場

 18日前場の日経平均株価は前週末比236円44銭安の2万8282円74銭と大幅続落。朝方は、売りが先行した。低調な米経済指標などを背景に前週末の米国株式が下落した流れを受け、寄り付き後まもなく2万8111円54銭(前週末比407円64銭安)まで下落する場面があった。一巡後は、押し目買いに一時2万8349円97銭(同169円21銭安)まで下げ渋った。その後、上値が重くなったが、下値も限定され、前引けにかけて2万8300円近辺でもみ合った。日本時間午前11時に中国の20年10-12月期GDP(国内総生産)などが発表されたが、直後の反応は鈍かった。

 東証1部の出来高は4億7873万株、売買代金は1兆228億円。騰落銘柄数は値上がり861銘柄、値下がり1185銘柄、変わらず136銘柄。

 市場からは「朝方は、仕掛け売りも出やすく下げ幅を広げたが、その後は押し目買いに支えられた。ただ、決算前で動きづらく、中国経済指標の発表で出尽くし感もあり、買い気は鈍い」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も安い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、T&DHD<8795.T>や、太平洋セメ<5233.T>、板硝子<5202.T>などのガラス土石株も売られた。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株などの保険株や、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も値を下げた。

 半面、東電力HD<9501.T>、Jパワー<9513.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が堅調。島津製<7701.T>、オリンパス<7733.T>などの精密株も高く、ANA<9202.T>などの空運株もしっかり。

 個別では、プレサンス<3254.T>、スタティアH<3393.T>、ジャステック<9717.T>、マルカ<7594.T>、ニコン<7731.T>などの下げが目立った。半面、東京エネシス<1945.T>が一時ストップ高となり、キャリアL<6070.T>、ユアテック<1934.T>、ブラス<2424.T>、神栄<3004.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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