日経平均は３９１円高と３日ぶり大幅反発、米株先物の堅調推移で上げ幅拡大＝１９日後場
１９日後場の日経平均株価は前日比３９１円２５銭高の２万８６３３円４６銭と３営業日ぶりに大幅反発。朝方は、買いが先行した。１８日の米国株式市場はキング牧師生誕日の祝日で休場ながら、時間外取引（日本時間１９日）で米株価指数先物が高く、支えとなった。イエレン米次期財務長官が１９日の指名承認公聴会で追加の新型コロナウイルス救済策で大きな行動を取る必要があるとの見解を示すと報じられるとともに、米株先物の堅調推移が追い風となり、上げ幅を拡大し、後場後半には２万８７２０円９１銭（前日比４７８円７０銭高）まで上伸した。一巡後は利益確定売りに伸び悩んだが、引けにかけてはやや引き締まった。
東証１部の出来高は１０億６７７万株、売買代金は２兆１９３０億円。騰落銘柄数は値上がり９１２銘柄、値下がり１１８７銘柄、変わらず８９銘柄。
市場からは「イエレン米次期財務長官のニュースで米株先物が上昇し、日本株高につながったが、イエレン氏の政策実現性は難しく先走りすぎとも言える。ただ、米株が調整しないと日本株も調整しにくい」（銀行系証券）との声が聞かれた。
業種別では、ブリヂス<5108.T>、浜ゴム<5101.T>、住友ゴム<5110.T>などのゴム製品株や、東電力ＨＤ<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株が堅調。ＪＡＬ<9201.T>、ＡＮＡ<9202.T>などの空運株や、東レ<3402.T>、デサント<8114.T>などの繊維製品株も高い。東エレク<8035.T>、アドバンテス<6857.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株や、日産自<7201.T>、三菱自<7211.T>、三井Ｅ＆ＳＨ<7003.T>などの輸送用機器株も買われた。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、住友鉱<5713.T>、三井金属<5706.T>などの非鉄金属株も値を上げた。
半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。ＨＯＹＡ<7741.T>、テルモ<4543.T>などの精密株も売られた。住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株や、住友商<8053.T>、丸紅<8002.T>などの卸売株も安い。
個別では、クリレスＨＤ<3387.T>、丸三証<8613.T>、ワイヤレスＧ<9419.T>、東京綱<5981.T>、ブラインド<7989.T>などの上げが目立った。半面、タカショー<7590.T>、神栄<3004.T>、プレサンス<3254.T>、Ｍ＆Ａ<2127.T>、Ｓサイエンス<5721.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全３３業種中、２５業種が上昇した。
（写真：１２３ＲＦ）
提供：モーニングスター社
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