信用関連データ=売り残が減少に転じ、買い残は2週連続で増加、信用倍率2.98倍に上昇

国内市況

株式

2021/1/19 17:19

 15日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比137億円減の8456億円、買い残は同1038億円増の2兆5162億円だった。売り残げ減少に転じ、買い残は2週連続で増加した。信用倍率は前週の2.81倍から2.98倍に上昇した。

 この週(12-15日)の日経平均株価は15日終値が8日終値比380円高の2万8519円だった。4営業日取引で3勝1敗となった。3連休明け12日は小幅高(25円高)にとどまったが、米追加経済対策への期待感を背景に13日(292円高)、14日(241円高)と堅調だった。週末15日(179円安)は朝高後に下げに転じた。直近連騰による短期的な過熱感もあって利益確定売りに押された。米追加経済対策案の発表による材料出尽くし感とともに時間外取引での米ダウ先物安が重しとなり、下げ幅は一時220円を超えた。

 19日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は37.0%(前日は39.1%)と低下し、40%割れが続いた。この日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反発し、2万8633円(前日比391円高)引け。18日の米国株式市場はキング牧師生誕日の祝日で休場ながら、イエレン米次期財務長官が19日の指名承認公聴会で追加の新型コロナウイルス救済策で大きな行動を取る必要があるとの見解を示すと報じられるとともに、米株先物の堅調推移が追い風となり、上げ幅は一時470円を超えた。買い一巡後は利益確定売りに伸び悩んだが、引けにかけてはやや引き締まった。チャートでは、昨年来高値(1月14日終値2万8698円)をにらむ水準にあり、戻り売りへの警戒感が強まれば、カラ売り比率が高まることも想定される。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ