明日の日本株の読み筋=イエレン氏の指名公聴会に関心もイベント続きで様子見か

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2021/1/19 17:46

 あす20日の東京株式市場は、様子見気分か。イエレン米次期財務長官は現地19日の指名承認公聴会に臨み、追加の新型コロナウイルス救済策で大きな行動を取る必要があるとの見解を示す見通しだと伝わった。報道を受け、日本時間19日の時間外取引で米株価指数先物が上昇し、日本株高につながった。イエレン氏の指名公聴会に関心が集まるなか、当日の米株動向が注目されるが、「イエレン氏の政策実現性は難しく先走りすぎとも言える」(銀行系証券)との冷めた見方もあり、一時的な反応にとどまる可能性もある。

 また、現地20日にはバイデン米次期大統領の就任式を控え、21日は日銀金融政策決定会合やECB(欧州中央銀行)理事会の結果が発表される。重要イベントを前にして、積極的な売買は期待しにくいとみられる。

 19日の日経平均株価は3営業日ぶりに大幅反発し、2万8633円(前日比391円高)引け。18日の米国株式市場はキング牧師生誕日の祝日で休場ながら、イエレン氏のニュースとともに米株先物の堅調推移が追い風となり、上げ幅は一時470円を超えた。買い一巡後は利益確定売りに伸び悩んだが、引けにかけてはやや引き締まった。チャート上では、きのう割り込んだ5日移動平均線をすかさず回復し、基調の強さを改めて印象付けたが、昨年来高値(14日終値2万8698円)をにらむ位置取りでもあり、利益確定売りを吸収しつつ、戻りを試せるかが注目される。

提供:モーニングスター社

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