明日の日本株の読み筋=重要イベントにらみで様子見か、通過後は決算に関心向かう

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2021/1/20 17:43

 あす21日の東京株式市場は、様子見か。現地20日のバイデン米次期大統領の就任式に続き、21日は日銀金融政策決定会合やECB(欧州中央銀行)理事会の結果が発表される。新たなポジティブ材料は期待しにくいものの、とりあえず重要イベントをにらみつつ、売買が手控えられる可能性がある。イベント通過後は、「市場の関心が決算に向かい、個別株物色になってくる」(準大手証券)との声が聞かれた。今月下旬に本格化する20年4-12月期決算を控え、企業業績の実態を見極める段階に入るが、業績回復を先行して織り込んできた面もあり、決算内容を確認するまでは大きく動きにくいとみられる。

 20日の日経平均株価は反落し、2万8523円(前日比110円安)引け。朝方は、買いが先行していた。イエレン次期財務長官が19日の米議会公聴会で追加経済対策について積極姿勢を示し、同日の米国株式が上昇した流れを受け、寄り付き直後に160円超上昇する場面があった。ただ、イエレン氏の発言内容はきのう事前に伝わり、先行して織り込んでいた面もあり、その後は株価指数先物にまとまった売り物が出て下げ転換。利益確定売りが優勢となり、後場入り後には下げ幅が一時230円を超えた。一巡後は、日銀のETF(上場投資信託)買い期待を支えに下げ渋ったが、戻りは限定された。市場では、「買い上がる材料は見当たらない。深押しはないしにても日柄調整があってもよい」(前出の準大手証券)との見方が出ていた。

提供:モーニングスター社

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