22日の債券市場見通し=下げ渋りの展開か

債券

2021/1/22 8:24

予想レンジ:債券先物中心限月(21年3月限)151.80円-151.95円、長期国債利回り0.030%-0.040%

 22日の債券市場は、下げ渋りの展開か。

 前日の米債券市場は軟調だった。米12月住宅着工件数や米新規失業保険申請件数といった経済指標の良好な結果が債券売りにつながった。

 国内市場でも売りが先行してスタートしそうだ。要因としては、「日銀による長期金利の変動許容幅拡大の思惑が改めて重しになりそうだ」(銀行系証券)という。

 黒田日銀総裁は前日の記者会見で、変動許容幅について見解を問われ、「今の時点で決め打ちしているわけではない」「点検の中でいろんな議論は出てくると思う」と発言。「否定的な印象を出さなかったため、変動幅拡大の可能性が改めて意識されるが、相場への影響は限られそうだ」(同)と指摘する。

 財務省が実施する流動性供給入札は、ショートカバー需要などを背景に「無難」な通過が見込まれ、一方向的な売りは続かないようだ。

提供:モーニングスター社

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