日経平均は125円安と反落、売り一巡後に下げ渋るも戻り限定、値下がり銘柄数1400超=22日後場

 22日後場の日経平均株価は前日比125円41銭安の2万8631円45銭と反落。朝方は、直近上昇による高値警戒感から利益確定売りが先行し、寄り付き後まもなく2万8527円16銭(前日比229円70銭安)まで下落した。英タイムズ紙が与党関係者の話として、日本政府は新型コロナウイルスのため東京五輪を中止せざるを得ないと非公式に結論付けた、と報じたことも重しとなった。一巡後は押し目買いに下げ渋ったが、大引けにかけては上値が重くなり、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は12億1752万株、売買代金は2兆3734億円。騰落銘柄数は値上がり694銘柄、値下がり1416銘柄、変わらず80銘柄。

 市場からは「利益確定売りの一方で下がれば買いが入ってくる。もっとも、4週連続の陽線で過熱感は否めず、日柄調整があってもよい。来週は決算が本格化し、全体もみ合いで個別株物色を強めてこよう」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株が下落。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株や、野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も売られ、オリックス<8591.T>、クレセゾン<8253.T>などのその他金融株も安い。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、アステラス薬<4503.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も値を下げた。

 半面、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が堅調。任天堂<7974.T>、ピジョン<7956.T>などのその他製品株や、東電力HD<9501.T>、Jパワー<9513.T>などの電気ガス株も高い。ENEOS<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株や、資生堂<4911.T>、富士フイルム<4901.T>などの化学株も買われた。

 個別では、サイバーL<3683.T>、アゴーラHG<9704.T>、丹青社<9743.T>、A&D<7745.T>、キング<8118.T>などの下げが目立った。半面、東京綱<5981.T>がストップ高となり、曙ブレーキ<7238.T>、クニミネ<5388.T>、コプロHD<7059.T>、チャームケア<6062.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、22業種が下落した。

(写真:123RF)

提供:モーニングスター社

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