<新興国eye>前週の上海総合指数、中銀の流動性潤沢供給や米経済対策期待で反発=BRICs市況

新興国

2021/1/25 9:19

 前週(18-22日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の22日終値が15日終値比1.13%高の3606.750となり、反発した。

 週明け18日の指数は続伸して始まった。20年10-12月期GDP(国内総生産)が前年比6.5%増と、前7-9月期の同4.9%増や市場予想の同6.1%増を上回り、伸びが加速したことが好感された。

 19日は反落。中国本土での新型コロナ感染者の増加傾向に歯止めがかからず、20年3月以来の大規模な感染拡大となったことが嫌気された。

 20日は反発し、21日も値を上げ、続伸。

 週半ばから後半は、中国人民銀行(中銀)が景気支援のため、公開市場操作(オペ)で潤沢な流動性を供給したことが好感され、電気自動車やヘルスケア関連の銘柄を中心に買い戻しが入ったほか、バイデン米新大統領の1兆9000億ドルの追加経済対策に対し、米議会の共和党議員が協力する姿勢を示したことからリスクオンムードとなり、中国株も一段高となった。

 週末22日は3日ぶりに反落した。首都北京や周辺の河北省、黒竜江省などで新規感染者数が急増したことをきっかけに、利益確定売りが強まった。

 今週(25-29日)の株式市場は、引き続き新型コロナ感染拡大やワクチン接種の動向、世界経済の動向、米中関係、海外の金融市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティ(国際相場商品)相場などが注目される。主な経済指標の発表予定は27日の12月鉱工業利益など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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