日経平均は135円高と反発、下げ転換後に切り返す、決算期待に時間外の米株先物高も支え=25日前場

 25日前場の日経平均株価は前週末比135円98銭高の2万8767円43銭と反発。前週末の米国株式は高安まちまちながら、朝方は今週後半から本格化する企業決算への期待感から買いが先行した。ただ、バイデン米政権が掲げる米経済対策法案成立への不透明感もあって、下げに転じる場面もあった。売り一巡後は、時間外取引の米株価指数先物高も支えとなり、切り返して一時2万8777円68銭(前週末比146円23銭高)まで上昇し、その後は高値圏でもみ合い商状となった。

 東証1部の出来高は5億3861万株、売買代金は1兆342億円。騰落銘柄数は値上がり1384銘柄、値下がり709銘柄、変わらず92銘柄。

 市場からは「米株先物がプラスで、業績回復期待も支えになっている。米経済対策法案は規模縮小でまとまるだろう。ただ、相場に過熱感があり、決算への期待も株価に相当織り込まれており、上値は重いだろう」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、武田薬<4502.T>、協和キリン<4151.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株が上昇。関西電力<9503.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、エムスリー<2413.T>、OLC<4661.T>などのサービス株も高い。三菱マテリアル<5711.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株や、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も買われた。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維製品株も堅調。

 半面、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株が軟調。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、LIXIL<5938.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も売られた。T&DHD<8795.T>、第一生命HD<8750.T>などの保険株や、日揮HD<1963.T>、大成建<1801.T>などの建設株も安い。

 個別では、GMB<7214.T>が一時ストップ高後に同値カイ気配となり、イノテック<9880.T>、ユニオンツル<6278.T>、ウェルビー<6556.T>、マイクロニ<6871.T>などの上げも目立った。半面、曙ブレキ<7238.T>、Ubicom<3937.T>、スタティアH<3393.T>、ナイス<8089.T>、DmMiX<7354.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、21業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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