日経平均は181円安と反落、高値警戒で利益確定売りが先行、時間外の米株先物安も重し=26日前場

 26日前場の日経平均株価は前日比181円16銭安の2万8641円13銭と反落。25日の米国株式は高安まちまちながら、きのう日経平均が1990年8月3日以来の高値水準に浮上し、高値警戒感から利益確定売りが先行した。時間外取引の米株価指数先物安も重しとなり、下げ幅を拡大し、一時2万8592円38銭(前日比229円91銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で推移した。中国・上海総合指数や香港ハンセン指数が値を下げ、抑制要因となった面もある。

 東証1部の出来高は5億1895万株、売買代金は1兆948億円。騰落銘柄数は値上がり703銘柄、値下がり1389銘柄、変わらず98銘柄。

 市場からは「日経平均2万9000円を前にして売りたい人は少ないようだ。さすがに決算を控え、本気では行けない。ただ、製造業を中心に業績は強いとみており、押し目買い方針は変わらない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下落。ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株や、住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も安い。エムスリー<2413.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、トヨタ<7203.T>、日産自<7201.T>、スズキ<7269.T>などの輸送用機器株も売られた。

 半面、東電力HD<9501.T>、北陸電力<9505.T>などの電気ガス株が堅調。武田薬<4502.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株も高く、日水<1332.T>、サカタのタネ<1377.T>などの水産農林株も引き締まった。東エレク<8035.T>、キヤノン<7751.T>、日電産<6594.T>などの電機株も買われた。

 個別では、GMB<7214.T>、ダントーHD<5337.T>、エフオン<9514.T>、ナイガイ<8013.T>、東京綱<5981.T>などの下げが目立った。半面、インソース<6200.T>、JUKI<6440.T>、共立印刷<7838.T>、ナガワ<9663.T>、伯東<7433.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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