信用関連データ=売り残が2週連続で減少、買い残は3週連続で増加、信用倍率3.12倍に上昇

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株式

2021/1/26 16:48

 22日申し込み現在の2市場信用取引残高は、売り残が前週比84億円減の8371億円、買い残は同942億円増の2兆6105億円だった。売り残が2週連続で減少し、買い残は3週連続で増加した。信用倍率は前週の2.98倍から3.12倍に上昇した。

 この週(18-22日)の日経平均株価は22日終値が15日終値比112円高の2万8631円だった。5営業日取引で3勝2敗となった。週初18日は大幅続落(276円安)。低調な米経済指標などを背景に前週末の米国株式が下落した流れを受け、売りが広がった。19日は大幅反発(391円高)。イエレン米次期財務長官が19日の指名承認公聴会で追加の新型コロナウイルス救済策で大きな行動を取る必要があるとの見解を示すと報じられるとともに、米株先物の堅調推移が追い風となった。

 続く20日は反落(110円安)。朝高後に利益確定売りが優勢となった。21日は大幅反発(233円高)。米国株の最高値更新を受け、買いが優勢となった。週末22日は反落(125円安)。高値警戒感から利益確定売りが先行した。英タイムズ紙が与党関係者の話として、日本政府は新型コロナウイルスのため東京五輪を中止せざるを得ないと非公式に結論付けた、と報じたことも重しとなった。

 26日の売買代金に占めるカラ売り(信用取引を含む)の割合を示すカラ売り比率(小数点第2位以下を四捨五入)は41.3%(前日は38.4%)と急上昇し、40%台に復帰した。この日の日経平均株価は大幅反落し、2万8546円(前日比276円安)引け。25日の米国株式は高安まちまちながら、きのう日経平均が1990年8月3日以来の高値水準に浮上し、高値警戒感から利益確定売りが先行した。時間外取引の米株価指数先物が軟調に推移するとともに、中国・上海総合指数や香港ハンセン指数などのアジア株安も重しとなり、下げ幅は一時300円近くに達した。チャート上では、2万9000円を前にしてもみ合いが続いており、押し目買い意欲が再び強まれば、カラ売り比率は低下する可能性がある。

提供:モーニングスター社

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